前回の投稿で自身の睡眠状態を確認していただきました。さらに改善方法の一つとして就寝前のマッサージが大切になることもご紹介いたしました。
本日は、就寝前ルーティンのご紹介・就寝前のマッサージについて掘り下げてお伝えしていきます。
前回の投稿で就寝前のマッサージが体内時計を調節する役割があることをお伝えしました。
皆様もこれまでに誰かにマッサージをされ心地良くなったり、眠くなった経験があるのではないでしょうか?
マッサージには、交感神経を鎮め副交感神経の働きを活発にする役割があります。
ご周知の通り眠くなる時には、交感神経から副交感神経に切り替わります。眠りにつき3時間は副交感神経が優位となり、朝方にかけて交感神経が高く働くようになっています。
マッサージには他にもメリットが存在し
などの作用もあります。
また、身体が休息状態にあるとき深い睡眠時に見られるデルタ波と呼ばれる脳波も増加することが研究で報告されています。
マッサージが睡眠前に与える効果を少し理解できたかと思います。
マッサージは様々な種類が存在します。指圧やスポーツマッサージなどセラピストが必要になるものがほとんどだと思います。
そのため、
マッサージ=「誰かにやってもらうもの」だと思う方も多いかと思います。
ですが、
ツボ押しやフォームローラーなど自身でできるマッサージも数多く存在します。
これらは、ポイントさえ知ることができると簡単に自分でできるものです。
本日は、2つのマッサージをご紹介いたします。
ツボ押しは施術者がいなくてもできるマッサージの一つです。ある研究において睡眠に問題の抱えた患者さんにツボ押しを2週間以上実施したところ60%が改善したとの報告があります。別の研究では、このツボを押す期間が長くなるにつれ尿に含まれるメラトニン(睡眠を促すホルモン)の代謝物が増えることも研究で報告されています。
今回は、睡眠の質を改善するツボである神門をご紹介します。
神門とは、手首の付け根の内側にあるツボです。
就寝前に神門を心地良い程度にほぐしてみてください。
夜ベッドに入る直前や入ってからマッサージすることは交感神経の活動を鎮めるために最適です。
お腹の胃のあたりは腹壁と呼ばれ、そこには迷走神経が存在します。
迷走神経は、臓器と脳を直接繋ぎ脳へ情報を運ぶ役割もあります。迷走神経は自律神経ともつながるためお腹をほぐすことで副交感神経のスイッチを入れる効果があります。
時間的には、5〜10分程度でお腹の硬さを取るようにほぐしてみてください。
皆さんも
毎晩就寝前のルーティンとして数分マッサージを試してみてください。
*当院では、インナーバランススキャナーによる自律神経計測も実施可能です。
また、理学療法士による自律神経調整やエクササイズ方法もお伝えしています。
ぜひ、睡眠など自律神経症状にお困りの方は当院にお問い合わせください。
次回は、仮眠について、眠気の対処方法をお伝えします。
最後までお読みいただきありがとうございます。
<参考文献>
・熟睡の習慣/西野清治
・高齢者の睡眠を守る/井上雄一
・SLEEP/ショーン・スティーブンソン
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